退職を撤回したいが可能か

42退職に関する事例

退職を撤回したい…それって可能?

結論から言えば、退職の撤回は原則として不可能です。

退職とは「お願い」であり、一度合意されれば成立

退職の意思表示とは、

「雇用契約を終了させてほしい」という申し出(お願い)

に過ぎません。

つまり、会社が「わかりました」と合意した時点で、退職は成立してしまい、
その後に「やっぱり辞めたくない」と言っても、撤回は基本的にできません

ただし、例外もあります

以下のような特別な事情があれば、撤回が認められることもあります。

✅ 会社が撤回を認めた場合

会社が「やっぱり残ってほしい」と撤回に同意した場合は、
退職を取り消すことが可能です。

✅ 判断能力がなかったと認められた場合

うつ病や心神喪失・心神耗弱状態など、
正常な判断ができない状態で退職を申し出た場合、
裁判等で認められれば無効になることもあります

✅ 退職の意思表示が強要された場合

会社や上司から「辞めろ」と強く迫られた場合など、
強要された事実が証明できれば、退職は無効
とされる可能性があります。

まとめ

内容 撤回できる可能性
会社が同意した場合 〇 可能
判断能力がなかったと裁判で認められた場合 〇 可能
強要が証明された場合 〇 可能
それ以外 × 原則不可

「退職の撤回」に関して不安がある場合は、労務専門家や社労士への相談も検討しましょう。

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