退職を撤回したい…それって可能?
結論から言えば、退職の撤回は原則として不可能です。
退職とは「お願い」であり、一度合意されれば成立
退職の意思表示とは、
「雇用契約を終了させてほしい」という申し出(お願い)
に過ぎません。
つまり、会社が「わかりました」と合意した時点で、退職は成立してしまい、
その後に「やっぱり辞めたくない」と言っても、撤回は基本的にできません。
ただし、例外もあります
以下のような特別な事情があれば、撤回が認められることもあります。
✅ 会社が撤回を認めた場合
会社が「やっぱり残ってほしい」と撤回に同意した場合は、
退職を取り消すことが可能です。
✅ 判断能力がなかったと認められた場合
うつ病や心神喪失・心神耗弱状態など、
正常な判断ができない状態で退職を申し出た場合、
裁判等で認められれば無効になることもあります。
✅ 退職の意思表示が強要された場合
会社や上司から「辞めろ」と強く迫られた場合など、
強要された事実が証明できれば、退職は無効とされる可能性があります。
まとめ
内容 | 撤回できる可能性 |
---|---|
会社が同意した場合 | 〇 可能 |
判断能力がなかったと裁判で認められた場合 | 〇 可能 |
強要が証明された場合 | 〇 可能 |
それ以外 | × 原則不可 |
退職の撤回を考える前に、まずは会社とよく話し合うことが大切です。
「退職の撤回」に関して不安がある場合は、労務専門家や社労士への相談も検討しましょう。